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元ネタ:意味なしアリス(谷山浩子) 作:ヤジウルトラマリンディープ 汚嫁の上の間男は寝取られを教える教授だった それじゃ始めるよと言い残して 間男はどこかへ行ってしまった もう二度と帰らない 汚嫁だけ残った サレ夫はそこで待っていた 2時間 2ヶ月 2100万年 それでも間男は帰らない どうしていいのかわからなくなって サレ夫は試しに 汚嫁と寝てみた それは全然gdgdサレ夫 何をやってるのかわからない まるで全然gdgdサレ夫 意味がないサレ夫がそこにいる 汚嫁両親はわからない 何を言われてもわからない 学歴と年収と年金とお中元とお歳暮の見分け方は なんとかなるけど それだけじゃしょうがない なにしろなんにも聞いてない そもそも興味をもっていない 頭にきたよもう サレ夫は汚嫁実家の鍵を奪って タンスから何から家捜しをしてみた それは全然gdgdサレ夫 おせっかいな気団が言いました まるで全然gdgdサレ夫 意味がないサレ夫ががくしゃみした 汚嫁の上に陽があたる 2100万年陽があたる いつまでもサレ夫は待っている いつまでも待ってるgdgdのまま gdgdなサレ夫の上にも陽があたる というのは実は言い過ぎで そんなにたいした話じゃない ほんとのサレ夫はアパートで 2chに得意のネタを書く ニートの暮らしに うんざりしてただけ ダメだ全然gdgdなニート 何をやってるのかわからない まるで全然gdgdなニート 意味がないニートがそこにいる ダメだ全然gdgdなニート 仕事もしないで すわったきり まるで全然gdgdなニート 意味がないニートは動かない 検索タグ J-POP フルコーラス ヤジ2chネタ ヤジウルトラマリンディープ メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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個体値の意味 能力値計算式(詳細は参照をry)に代入することでそのポケモンの強さが決まります。 簡単に言えば、「個体値が高いポケモンの方が強い」、ということになります。 (あまり個体値にこだわり過ぎるのもゲームを楽しめなくなるので考え物です) 参照 能力値計算式とは そのものズバリ能力値を計算するための式です。 ここに書かれていない要素(進化の時期、飴を使ったなど)は能力値には一切関係ありません。 種族値はこのサイトの図鑑で調べましょう。 また、小数点以下が出た場合はその都度切り捨てです。 性格補正は↑なら1.1、↓なら0.9をかけます。 HP (種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+10+レベル それ以外 [(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5]×性格補正 性格補正 攻撃↑ さみしがり防御↓・いじっぱり特攻↓・やんちゃ特防↓・ゆうかん素早さ↓ 防御↑ ずぶとい攻撃↓・わんぱく特攻↓・のうてんき特防↓・のんき素早さ↓ 特攻↑ ひかえめ攻撃↓・おっとり防御↓・うっかりや特防↓・れいせい素早さ↓ 特防↑ おだやか攻撃↓・おとなしい防御↓・しんちょう特攻↓・なまいき素早さ↓ 素早さ↑ おくびょう攻撃↓・せっかち防御↓・ようき特攻↓・むじゃき特防↓
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たたしせいてきないみて【登録タグ 2012年 NexTone管理曲 VOCALOID た オワタP 初音ミク 弱音ハク 曲 曲た 殿堂入り 鴨。】 作詞:オワタP 作曲:オワタP 編曲:オワタP 唄:弱音ハク(初音ミク) 曲紹介 8月9日、ハクの日に投稿された楽曲。 イラストは鴨。氏が手掛ける。 ちょっとアレなVOCALOIDコンピCD『大人の都合!』収録曲。 投稿時間にはがるなんの愛が表れている。 8月11日、投稿からわずか54時間33分で殿堂入りを達成する。 歌詞 ある日君とケンカした 全部僕が悪いんだ つまらない意地を張っていた 今じゃ手遅れとわかっているよ それじゃダメと気づいたよ 君にごめん謝らなくちゃ どうか僕を許しておくれ そして僕を抱きしめてくれ ただし性的な意味で 北海道在住のクラーク先生は言いました 「少年よ大志を抱け」ただし性的な意味で アインシュタインも言いました 「私は天才などではない、好奇心旺盛なだけだ」ただし性的な意味で ごめんちょっと茶化しすぎた 僕の気持ち伝わるかな 僕は君が大好きです そんなこと素直に言えないよ ねぇ 恥ずかしいからネタに逃げる 君がそれで笑ってくれたら 僕は満足ができるのに ねぇ 素直になれないこの気持ち 君に僕の気持ちはもう届かない 辛くて泣きたくなる ある日君とケンカした 全部僕が悪いんだ つまらない意地を張っていた 今じゃ手遅れとわかっているよ それじゃダメと気づいたよ 君にごめん謝らなくちゃ どうか僕を許しておくれ そして僕を抱きしめてくれ ただし性的な意味で 明日は楽しい遠足 お約束の質問飛び交う 「バナナはおやつに入りません」ただし性的な意味で 昔の偉い人言いました ホトトギスを見て言いました 「鳴かぬなら鳴かせてみせよう」ただし性的な意味で ごめんちょっとふざけすぎた だけどたまにはいいじゃない 笑う遊ぶ簡単だよ だけど気持ちは伝わらないよ ねぇ 君と僕の間の壁は 硬く高くそびえたつ要塞です 突破が出来ません ねぇ 時が解決するわけなく 越えることも望みは潰えて 僕は君に触れられずに ある日君とケンカした 全部僕が悪いんだ つまらない意地を張っていた 今じゃ手遅れとわかっているよ それじゃダメと気づいたよ 君にごめん謝らなくちゃ どうか僕を許しておくれ そして僕を抱きしめてくれ ただし性的な意味で ただし性的な意味で ただし性的な意味で ただし性的な意味で コメント 追加乙! 曲紹介のところに 「投稿時間にはがるなんの愛が表れている」って 書いてください! -- 潤 (2012-08-09 22 20 31) ハク姉さんの可愛い魅力あふれる曲でした!オイラ、ハク姉さんの事もっと好きになっちゃった。ただし性的な意味で(笑) -- 竜奇 (2012-08-09 23 21 51) これ投稿されたのかww 作成乙です! -- 名無しさん (2012-08-09 23 32 11) 潤さん はい、書きましたよー^^ -- ファンタジア (2012-08-09 23 48 12) ファンタジアさん ありがとーーー! -- 潤 (2012-08-10 08 26 17) おお!やっときたぁ~!ハク姉さん大好きです! -- こんにちは (2012-08-10 12 35 56) ハク姉さんを見たら元気がでました!(ただし性的な意味で) -- 正三角形 (2012-08-10 15 43 29) ただし性的な意味でを付けるだけでここまで卑猥に聞こえるとは思わなかった -- 名無しさん (2012-08-10 17 14 00) ハク姉さんのおかげで元気出た!! -- 前からある曲なのかなーと思ったら案外昨日発表の曲でびっくり。 (2012-08-10 17 21 45) ハクかわええwwww -- 名無しさん (2012-08-10 18 03 25) いい曲(ただし性的な意味で。) -- 祗蔭 (2012-08-11 23 28 21) 大百科記事もおねがいー -- 名無しさん (2012-08-12 05 57 53) でもこれ、2010年のCD収録曲。 -- ファンタジア (2012-08-12 23 16 49) Www -- 名無しさん (2012-08-13 19 39 50) wwワロタww -- 名無しさん (2012-08-13 20 35 25) あっ ただし性的な意味でwww 友達にメールするわwww ただs -- 榊 (2012-08-14 17 58 47) 吹いたww(ただし性的な意味で) -- パンプキン (2012-08-16 09 44 46) これは有名になる!(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2012-08-16 16 58 54) 最高だ※ただし性的な意味で -- 名無しさん (2012-08-16 18 04 45) 『ただし性的な意味で』は流行語大賞!! -- ぬつぬ (2012-08-17 20 18 40) ハク姉好きだぁ!!(ただし友好的な意味で)ww -- 弱音 キク (2012-08-17 20 25 05) ただし性的な意味でいい歌だな。 -- nea/gari (2012-08-18 06 02 25) この曲大好き??ただし性的な意味で -- 儷 (2012-08-20 17 35 02) ハクさんをぎゅーぎゅーしたいな じたじたするのを押さえ込んでぎゅーってしたいな(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2012-08-21 13 06 25) 喧嘩相手ハク姉と、いろんなことできるな〜 ただし性的な意味でwww -- えりおて (2012-08-23 08 03 43) ハク姉を見るだけでドキドキするお!ただし性的な意味でww -- ユイ子 (2012-08-23 08 47 10) ハクさん大好きだー!!(ただし性的な意味で) -- オワタ (2012-08-23 16 52 15) ハク姉可愛すぎる! 僕はハク姉を応援しますよ!『ただし性的な意味で』 -- ロイデン・ブッシュ (2012-08-27 01 06 04) ハク姉さんと海行きたい(ただし性的な意味で -- ゆってぃ (2012-09-24 08 56 06) ハク姉様~~~♪───O(≧∇≦)O────♪ -- 白桃 (2012-09-24 09 13 07) 可愛い曲だなあw(ただし性的な意味で) -- ぱにゃ (2012-09-24 18 12 10) 才能の無駄使いwwでも好きだよ? -- クラリス (2012-09-25 15 50 33) ハク姉さん最っ高! ただし性的な意味で -- 名無しさん (2012-09-29 11 18 18) 鳴かぬなら鳴かせてみようってそういう意味だったんだw(違 -- ahaha (2012-10-02 13 47 49) ハク姉、大好きだぁ!!(ただし性的な意味で) -- ろいど目X (2012-10-15 19 45 39) ネタが無かったら良曲なのに(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2012-10-21 23 59 18) 鳴かぬなら、は啼かぬならだろう? ハク姉愛してる(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2012-11-18 23 54 08) ハク姉さんを見たら元気になったよ!(※ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2012-11-23 08 37 13) ハクかわええw -- 名無し。 (2012-11-23 23 50 21) 中毒になるw ただし性的な意味で -- 名無し (2012-12-11 19 37 11) ハク姉、俺といちゃいちゃしよう。ただし性的な意味で -- 名無しさん (2012-12-19 21 57 10) ハク姉、大好きー!(ただし性的な意味で) -- romne (2012-12-19 22 54 29) ハク姉僕のお嫁さんになってください!!(ただし性的な意味で☆) -- 名無しさん (2012-12-30 10 53 31) 少年よ大志を抱けwww あー。なんか元気になるわこの曲(ただし性的な意味で) -- 名無しだと思う (2012-12-30 11 58 58) 鳴かせちゃえっ♪ -- kiki (2012-12-30 17 22 31) 明日を生きる活力になるね。ただし性的な意味でwww -- いつか名前出す名無し (2013-01-14 17 10 18) これだからオワタPは嫌いになれない…(ただし性的な意味でwww -- 名無しさん (2013-01-20 00 17 13) オワタPもハクさんも大好きっ!(ただし性的な意味で) -- たった (2013-01-20 11 28 12) タイトルがすでに露骨で何となく予想してました(ただし性的な意味で) -- ddd (2013-02-15 17 16 02) みんな性的になりすぎだろwwwww -- 名無しさん (2013-02-16 01 20 36) オワタPの曲はいつも元気と勇気をくれる。聴いてると落ち込んでる時も立ち直れるよ。 -- (※ただし性的な意味で) (2013-02-21 19 13 45) ww歌詞…。(爆笑) -- 7未 (2013-03-01 16 53 07) これは良曲(ただし性的な意味で)wwww -- 名無しですが何か? (2013-03-01 17 09 56) …ただし性的な意味で…ネタの所、ふいたwwwww -- 歌羽 (2013-03-02 13 14 45) 鳴かぬなら~のとこやばいww豊臣さんだよね?ww -- 名無しさん (2013-03-05 13 40 35) 全てが、性的な意味になっとる -- 名無しさん (2013-03-13 23 01 15) おいお前等!!元気出たってそれ主に下半身だろうが!!お前等の下半身事情なんざ知るかよ!!((ただし性的な意味で -- ダアト (2013-03-16 19 14 49) みんな性的になってるね。ただし性的な意味で。 -- 裏の表 (2013-03-19 03 06 28) 1回聞いただけで『ただし性的な意味で』の部分のメロディーを覚えてしまったwただし性的な意味でw -- 曲名につられた (2013-03-23 22 20 34) おいおいお前等、そんな小さなところで張り合うなww(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2013-03-29 23 42 57) 訓練されたコメント欄ww -- 名無しさん (2013-03-29 23 47 38) コメント頑張りすぎだろう、ただし性的な意味で -- 名無しさん (2013-04-03 23 52 58) 歌詞だけ見るとところどころすごい切ないwww -- 名無しさん (2013-04-04 00 47 27) ハク姉のおかげで元気になりました!! (ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2013-04-15 18 05 08) 卑猥な歌詞抜けばマジで泣ける -- ハク様万歳! (2013-04-26 07 20 01) オワタP様の他の曲まで同じように考えてしまうwwwただし性的な意味でwww -- 名無しさん (2013-04-26 16 40 57) オワタ様のなだけに作風が安定している ただしs(ry -- れーうぇん (2013-04-29 15 22 52) ハク姉可愛すぎだわ~(ただし性的な意味で) -- 有希 (2013-05-11 22 43 46) ハク様かわいい{ただし性的な意味で} -- 暇つぶし (2013-05-14 09 26 49) 1番最初の「ただし性的な意味で」のところでテンポがはやくなるとこ好き -- a (2013-05-17 22 19 18) ハクかわいいww(ただし性的な意味で)w -- 雪路 (2013-06-01 23 49 38) ハク姐万歳\(^o^)/(ただし性的な意味で) -- あんず (2013-06-12 22 46 23) なにこの曲…神だ…ハク姉……好きだ………♪ただし性的な意味で♪ -- 名無しさん (2013-09-07 21 44 30) ハク姐をぎゅーぎゅーしたいな((ただし性的な意味で -- 薄氷 (2013-09-26 21 50 29) 何気に切ない曲(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2013-10-18 01 12 37) めっちゃいい! -- 名無しさん (2013-11-27 21 13 38) この曲のおかげで元気が出たよ!(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2013-11-27 21 39 22) ないた ただし性的な意味で -- 名無しさん。 (2013-12-18 17 29 00) ハク姉、オワタPさいこっ(●´ω`●)辛いことがあった時これ聞いたら元気100倍(ただし性的な意味で)www -- ジョン (2013-12-18 21 00 27) ハク姉、サイコー!!!(ただし性的な意味で♪ -- バニカ (2013-12-24 02 57 21) ただし性的な意味でのとこのテンポ好きww(ただし性的な意味で) -- misa. (2013-12-29 10 16 32) ハク様神ィィそしてオワタPさんも神ィィィィ!!! -- 優希 (2014-03-16 18 30 08) やはり才能が凄いですね。(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2014-05-19 20 35 55) ↑www オワタPさんは神だな(ただし性的な意味で)。 -- 汰 (2014-08-03 13 04 36) 8月9日08;09に期待してみませう、明日ですねー。 -- 名無しさん (2014-08-08 21 56 41) ハク姉大好きだぁぁぁぁ!!(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2014-08-22 01 46 37) ただし性的な意味でww -- イチゴ牛乳 (2014-08-30 01 06 49) ( ( (ただし性的な意味で) ) )WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWw -- 名無しさん (2014-09-06 19 27 31) ハクさん好きだああああ!!(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2014-09-11 19 03 00) ハクを抱き締めたい(ただし性的な意味で) -- 鹿瑠野 (2014-11-19 03 28 40) ↑わかります。その気持ち! -- ボカロ鬼徹ヲタ (2014-11-19 05 48 45) ったく……すっげえいい歌詞なのに……(ただし性的な意味で -- ほよほよ (2014-12-24 16 03 16) オワタPさんのハクは全体的に可愛い(o^∀^o)♪ でも何でこんなにハクにこだわるのかな( ̄~ ̄)?(ただし性的な意味で) -- オワタPの歌に洗脳されまくった人(ただし性的な意味で) (2014-12-25 00 43 03) ハクのあまりの可愛さにときめいてしまった・・・(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2015-05-29 21 08 21) 歌詞に愛を感じる…(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2015-09-30 20 21 31) テト一筋の私の心を奪った ※ただし性的な意味で -- 重音テト親衛隊長 (2016-03-30 17 43 58) 歌詞ワロタwちょっと聞いてくる(ただし性的な意味で) -- 名無し (2016-03-30 18 05 28) 聴くべき・・・なのか・・・!?(ただし性的な意味で) -- カップラーメンのお湯がちょっとだけ足りない (2016-11-14 16 21 27) コメント全然性的な意味じゃないじゃん、取り敢えず聞くわ(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2019-02-10 11 39 58) 修学旅行にこの曲リクエストされ民がTwitterにいて戦慄した -- 名無しさん (2022-09-19 18 19 30) ベンゼン希望で中古同人CD買ったら思わぬ名曲に巡り合いました。オワタPの愛を感じる作品。(ただし性的な意味で) -- 名無しさん (2024-05-30 17 54 01) 名前 コメント
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"風間ファミリー"抗う「直江 大和」 しがみつく「椎名 京」 読み:"かざまふぁみりー"あらがう「なおえ やまと」 しがみつく「しいな みやこ」 カテゴリー:Extra/男性 女性 作品:真剣で私に恋しなさい!! 属性:水 ATK:4(+1) DEF:2(+1) 【エクストラ】〔「直江 大和」 「椎名 京」〕 [自動]このキャラが登場かレベルアップした場合、相手のキャラすべてに3ダメージを与える。 ロボットが悩むな! illust: MJ-060 R 収録:ブースターパック 「真剣で私に恋しなさい!!」
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意味を求めて タイトル:意味を求めて 作者:鹿尾菜 掲載号:2013年新歓号、2013年初夏号、2013年夏号、2013年ハロウィン号 ジャンプ用:(1),(2),(3),(4) (1) 「はぁ、はぁ」 僕は、高橋俊哉(たかはし しゅんや)。坂の上の月見坂高校に通っている高校一年生で、もうすぐ二年になる。って、なんで自己紹介してんだ? そんな暇じゃない! 僕はこの学校にバスで通ってるのだが入学してから初めて寝坊して、いつものバスに乗れなかったのだ。つまり…… 「遅刻なんてするもんかぁぁぁ!」 ……今までの遅刻0記録を更新すべく全力疾走中である。なんでこんなに坂がきついのかね? こんなところに学校建てるなんて決めた人はどんな神経しているのだろうかね? 急な坂道を上って疲れたせいなのだろうか、もうすぐ通い始めて一年経つのに今更な事を考えてしまう。幸いなことに僕のクラスは昇降口から一番近いので何とか間に合いそうだ。僕の本気見せちゃうよ? ギリギリ間に合うか間に合わないかのタイミングで坂の上の校門を通過する。そのまま速度を落とさずに昇降口へ飛び込む。我がクラスの靴箱は入ってから3つ目。最短距離でターンし、皮靴を脱ぎ、靴箱に入れ、上履きを取り出し、足を入れる。ここまで約10秒。かなりの好タイム。そのままクラスへゴール! やりました! 高橋選手、見事に世界新記録で堂々の金メダル! おっと? ここで担任が到着した模様です! まさに神タイミングです! ……間に合ってよかったなぁ。 「お前にしてはギリギリだな」 こいつは友達の桜城友都(さくらぎ ゆういち)。この高校に入って初めてできた友達だ。 「あぁ。ちっと人助けを」 「嘘はよくないぜ? お前そんな奴じゃないだろ」余計な御世話だよ。 「本当は?」どうしても言わせたいらしい。 「お前は友達をなんだと思っているんだ? いつものバス乗り遅れただけだよ! 悪かったな!」 「まぁまぁ怒るなよ」 「怒ってなんかねーし」ちょっと怒ってるが。 「そうか? 鬼が、鬼ヶ島の領土をめぐって桃太郎と争ってる時の顔に似てるぞ?」どうしてかこいつと喋ってると怒る気が失せる。というか何を言ってるんだか理解できない。 「どんなストーリーだよ、それ」でもなんかなんて言えばいいかわからないが、いい奴だ。 「おーい、早く席に着けー。HR始めるぞー」担任がまだ立っている生徒に呼びかける。 「ほら席に着けよ」 桜城を追っ払った所で、僕も席に着く。担任が点呼を始める。 やっぱり僕、人助けなんてする柄じゃないって思われているのかな。桜城が何気なく言ったのであろう言葉を思い出す。突然だが僕はいつも面白くてポジティブなキャラを演じている。いや、正確には“演じていた”なのかもしれない。最近はどっちなのかさえ分からなくなってきた。 そして、そんな自分が一番嫌いだった。 “生きる”ってなんだろう。“生きてる”意味ってなんだろう。ふと気が付くと、そう考えている。答えなどないのかもしれない。“生きる”って本当になんだろう…… 「…………い、……おい、高橋!」 「は、はい!」俺なんか悪いことしたか? 「返事ぐらいしろ! 点呼中だぞ!」そうだった。すっかり忘れていた。 「考え事でもしていたのか? 珍しい」みんながどっと笑う。 「いやぁ、あんなことやこんなことを……ね?」またクラスがどっと笑う。そう、いつも通りの光景……。 「何を言ってるんだか。まぁいい。次、寺内!」 「はいっ」 やっぱり考え事なんてするキャラじゃないって思われてんだな、僕って……何考えてんだかね、僕は。よーし、授業の準備っと。 その日の午前もいつも通り授業でもふざけ、皆を笑わせて過ごした。そのまま4時限目が終わり、購買部へパン争奪戦に向かうものや、持ってきた弁当を教室で友達と喋りながら食べるものがいる中、僕はみんなに気付かれることなく教室を抜け出し、一人屋上に向け階段を上っていた。 屋上に行くのは高校入学当初に、偽の自分を演じるのに精一杯だった頃からの習慣である。今となっては“昼休みには高橋に声をかけない”というのが我がクラスの暗黙のルールとなっていた。もしかして宇宙との交信をしているのではないか、などという噂まで流れて“ミステリアスで面白い奴”ということになっている節もある。……宇宙と交信なんてする訳ないでしょうが。桜城もこの事には触れない。あいつは勘が悪いように見えて勘がいいから何かしら感じているのかもしれない。 この屋上はいつも解放されているのだがベンチもなければ花もないただの狭い空間なので、来る者はいない。大体の人は外で走り回るか教室でゲームしている(校則では禁止されているが校則を破りたくなる年頃なんだろう)かである。つまりここは完全に一人の空間である。 扉から屋上に出て、壁に付いている足場を上り一番高い場所にのぼる 「うぅ~ん! 今日は曇りか。」いつも通りに誰も来ない屋上で自分だけの場所のように寝ころび、空を見上げた。 僕は元々、無口な方で自己主張ができず中学校の頃いじめられていた。いじめられていたといっても暴力される訳ではなく、話しかけようと集団に近づくとなにも言わずばらばらに散ってまた別の場所で喋ったり、子供のようなくだらないいたずらを毎日のようにされて困っている僕を遠くで見て笑っていた。ある意味暴力よりもきつかったかもしれない。 「まぁ、気持ちいいからいいか」コンクリートから冷たさを感じる。 でも僕はある時からそんな人たちを別に憎まなかった。確かに嫌ではあったが、人間関係を築く上である者を敵として皆でグループになり、必死に関係を保とうとすると思ったからだ。その敵がたまたま僕だった、というだけだと思った。それは自分がいじめられていることに対する言い訳だったのかもしれない。でもこういう考えに至らなかったら……今はもういないかもしれない。 「風が寒いなぁ。もう一枚着て来れば良かった」意味もなく雲の数を数える。 でも結局、今僕もいじめこそしてないがみんなの機嫌を取って関係を保とうと必死になっているのだ、僕をいじめていた人たちのように……。皮肉と言うかなんというか……。言ってしまえば今、昔とは違う孤独感を感じている。誰も本当の僕を見ていない。弱虫で無口でつまらない存在。それが僕。陽気で授業中でもみんなの調子を取っているのは僕ではない“僕”。偽の“僕”と言う殻の中に一人。たった一人。 「早く春にならないかな」周りを見渡すと裸木ばかりだ。 親はもう死んだ。なんだ? その感情のこもってない言葉は、という人もいるだろうがそう言うしかない。母は僕が産まれた直後に死んだ。そういう事実しか僕は知らない。父は男手ひとつで小学6年生まで育ててくれたが、そこまでいろいろと溜め込んでいたらしく病気で死んだ。父にはお世話になったと思うが、何を言おうが帰ってこない。死んですぐは悲しんだがいつまでも引きずっていても仕方がないと思った。 「春と言えばもう一年経つのかぁ」風が少し強く吹いた。 その後父方の叔父の家に住んだが、実の子でもない僕を兄の残したお荷物のように扱った。僕も特に何も言わず家にも学校にも居場所がなくなった。何度も死のうと思った。生きている意味が分からなかった。でもその度にいずれ何かが起きると信じ、死ぬのをやめた。中学を卒業すると同時に叔父がアパートを借り僕をそこに追い出す形で引っ越させた。つまり今、すべてにおいて孤独だった。 ここから飛ぼうかな。誰か悲しむのかな? いや、すぐに忘れてまた日常が始まるのだろう。その問いに意味がないことを知っていながらも問わずにはいられない。 「……いい事、あるよね?」空に問いかける。もちろん答えはない。そして思うのだ。自分は何を求めているのか、と。いつか起きると信じる“何か”のはなんなのか、と。 キーンコーンカーンコーン 「やばっ! 授業始まる!」僕はいつの間にか流れ出していた涙をぬぐい、偽りの日常へと戻った。 「起りーつ、れーい」とめんどくさそうに日直が言う。 「「「さよーならー」」」その声に続き続き皆も、こちらもめんどくさそうに、言う。 適当なあいさつの後、人それぞれの行動に移る。職員室に帰っていく担任、部活着に着替える者、だるそうに掃除に向かう者。その中で、 「あー、今日も授業終わったー!」桜城がこっちにくる。 「今日も一杯行きますか?」僕は酒を飲むジェスチャーをする。毎日行われる儀式的な物。 「未成年の飲酒は厳禁ですぜ、旦那ぁ」笑いながら桜城が返す。 「じゃっ、普通に帰るかぁ」 「おう! 俺たちみたいな帰宅部はとっとと引き上げるぞ」と桜城が教室から出ていく。 「おい、待てよ!」あわてて背中を追いかける。 そのまま冗談をいいながら二人で坂を下る。坂を下ってすぐのバス停でバスを待つ。 「でさでさ、そいつなんて言ったと思う?」桜城が聞いてくる。 「俺が分かる訳無いだろ。早く言えよ」別に聞きたいわけじゃないが聞き返す。 「そいつさぁ……」 こいつなら相談できるかな? ふと考える。でも何を相談するんだ? 今の僕を理解できる人がいてほしい。でも何を言えば? 何をされたいんだ? 理解されて何になるんだ? 「おい、聞いてんのかよ?」毎日無限ループのように繰り返している思考を断ち切られる。 「あぁ、ごめん」 「もしかして、」 ……え? まさか……。 「あの前の女子に見惚れてたのか?」とそこを歩いている女子高生を指さす。 ……だよな。というか僕は何を期待していたんだ? 「そうそう、あいついい体してんなと思ってね」適当に嘘をつく。 「お巡りさん、こっちです!」そのことを分かっているんだか、分かっていないんだか冗談で返してくる。そして二人で大笑いする。 僕は、何が、どのように、なってほしいのだろう、か。 時間通りにバスが来てうちの学校の帰宅部組を乗っけていく。桜城は2つ目、僕は5つ目で降りる。桜城が降りてから、僕はまた一人になる。ふと窓から外を見るとハトが飛んでいた。 あいつらはいいなぁ。大空を自由に飛べて、何にも縛られないで。なんで人間は脳が発達しちゃったんだろうね。発達してなかったら同族同士が敵になることも、なんで生きているのか考えることもなかったのに。 「えー、次は月見東です」 もう降りる所についてしまった。どうせ家帰っても宿題やるだけだし、ちょっと寄り道しようかな。 そう思ってそこから近くの広場に来た時だった。それは本当に偶然だった。特に意味もなく広場の隣にある、商店街の方を向いた時だった。少し離れていた所にいる男の上着の中に何かが見えた。よく目を凝らしてみるとそれは男が隠すように持っていた……サバイバルナイフ。 おいおい、まさか最近よくある通り魔事件の犯人か? 警察に言った方がいいのか? なんでこんな人気のない所を選んだんだ? なにしたらいいんだ? 僕はプチパニックに陥っていた。もう一度、見間違えかも知れないと思い見てみると、やっぱり見間違えではない。 標的を探しているのか、うろうろしてあたりを見回している。幸い広場には誰もいない。興奮だか恐怖だかでナイフの刃が上下しているように見える。 慣れていないのか……? もしかして模倣犯なのか? どちらにしろ、警察に連絡しなきゃ。 こういう時に限って必要なものがないものだ。……バックの中をいくら探しても携帯がない。そういえば家に置きっぱなしだった。なんてタイミングが悪いんだ! バックから目を上げ、男を探すと、男は何かに狙いを定めたかのように歩き始めた所だった。男の足が震えている気がしなくもない。その目の先を追ってみると、そこにはさっきまでその男以外誰もいなかった広場を通りかかったのであろう中学生とみられる女子が歩いていた。あろうことかイヤホンをつけ何かを聞きながら、携帯をいじっている。大声を出しても聞こえないだろうし、犯人を余計に刺激しかねない。今から助けを呼んでも間に合わないだろう。周りには僕しかいない。 ……行くしかない。もしかしたら自分が刺される結果になるかもしれないが、これを無視したら一生後悔する、絶対に。何にも夢がない僕が身代わりになって夢を持っているかもしれない、やりたい事があるかもしれない彼女が生き残るのなら、むしろ万歳だ。 不思議とまったく恐怖は感じなかった。逆に僕のおかげで彼女が助かったらようやく生きていた意味になるという喜びに似た感情しか感じなかった。 僕は走る、名前も知らない彼女を助けるために。男は追うのに、中学生は携帯に、夢中でどちらも僕の存在には気づかない。 僕は走る、そこに答えがあるのではないかと希望を抱き。3人の距離がだんだん詰まっていく。 僕は走る、生きているという事に対して意味を見出す為に。間に合うかギリギリのタイミング。 とても長く走っているような気がしたがナイフが見える距離だからそこまで離れてはいないはずだ。スローモーションで見ているかのような感覚。まだ、間に合う。 ここからいろんなことが起きた。男が上着からナイフを出し、刺す構えに入る。僕が中学生の肩を持ち、手前に引く。そのまま手前に倒し、その勢いで僕が中学生のいた場所に飛び出る。男が驚愕の目をして、しかしナイフを止めることなく前に突き出す。状況が理解できない中学生が、音にならない悲鳴を上げる。ナイフは止まらない。 ブスッ 冷たい何かが僕の腹に侵入してくる、とても気持ちが悪い。激しい痛みを感じ、すぐ感覚がなくなる。温かい液体がにじみ出る。覚悟はしていたが体験した事がない感覚に強烈な嘔吐感に襲われる。立っていることができなくその場に倒れこむ。その時ナイフが男によって引き抜かれた。今までにじみ出る程度だった血が流れ出る。さっきとは違う消失感と言うべきであるのだろうか、そんな感覚襲われる。男はやっぱり模倣犯だったのだろうか刺した本人が一番驚き、恐怖し、そして興奮していた。意識が朦朧としてきた。見える景色がぶれて、地面に倒れたまま動けない。力を振り絞って男の方を見ると、余程すごい顔をしていたのか、またも驚き、恐怖し、そして優越感とも達成感とも言えぬ顔をし、走り去っていった。 消えかける意識の中、何を言ってるかわからなかったが、中学生の声が聞こえた気がした。 良かった。助けることができた。こんな状態になった今、しかしそれが何よりも嬉しかった。 「……だ、い……じょ、ぶ……だっ……た? ……よ、か……」った。言い終わる前に目の前が真っ暗になった。 (2) 「……っん?」あれ……ここ何処? 家では無さそうだ。何処かのベッドに寝ているらしい。まず起きるか、と思って上半身を上げようとすると、 「……っ!」なんだ? この痛み、というか違和感は。いつもの腹痛とは違ったむずむずする感じ。 そっと刺激しないように体を上げると、そこは病院のベッドだということに気付いた。点滴がポタポタと音を立てている。そして、そこにいる人を見てすべてを思い出した。そこにはあの中学生と思われる子が疲れたのか、椅子で寝ていた。 「僕、い……生きてたのか……」なんというか、実感がわかない。あの出来事がとても昔にあったことのように感じる。 それにしても僕よく生きてたなぁ。腹に違和感があるがそれぐらいで、もう危険な状態ではないだろうことを感じる。変な言い方だけど刺された所がよかったのかな。 むやみに動くことはしないがいいと思い、じっとしていた。と言ってもこんな経験初めてだから何をすればいいのかわからない(何故か医者を呼ぶという発想には至らなかった)。とりあえずこの子を起こすのも悪いので見つめることにした。 こんな近くで女の子の顔見たことなかったからなんだかドキドキするな。もしかしてずっといてくれたのかな? 名前なんて言うんだろう? 今何歳なのかな? 中学生だとは思うけど何年かな? と、くだらないことを考えながら十分ぐらいたった。特にやることもなく暇で、その上目の前に女の子が寝ている。……健全な男子には軽い拷問だと思う。 頬柔らかそうだなぁ。す、少しぐらい触っていいよね? プニッ なんですかこの柔らかい頬は! と調子に乗って触っていると、 「……んっ、ふぁー……っ!」あ、起きた。 すると無言でこぶしを握って―― 「待った、待った! 俺怪我人だから!」 「だからって寝ているか弱い女の子の頬を触っていいことにはなりませんよ、えっと……」怒られた。というかこぶしを握りながら“か弱い”って言われても、ねぇ? 「高橋だよ」 「高橋さん! 二度としないでくださいね!」とても怒っていらっしゃる。まずは落ち着かせなければ。 「わ、わかったよ。わかったから落ち着けって。」 「あ、……すいません、つい……助けてもらったのに失礼ですよね」落ち込んじゃった。 「いや触ってた俺が悪いんだって」 「まぁ、そうですね」と顔を上げた。 「……」心に何か突き刺さったような音がした気がする。 「それより今回は本当にありがとうございました。おかげでどこも怪我をしないで済みました。私がメールをしながら周りに注意せず歩いていたばっかりに……こんなことになってしまって……」すこし涙ぐんでいる。感情が豊かなというかなんというか。いじり甲斐がありそう……って何を考えてるんだか。でも、不思議と喋っているだけで落ち着く感じ。今まで感じたことないものだ。 「俺は大丈夫だから、ね? 泣かないで?」 「高橋さんのおかげです。本当にありがとうございました」と、深くお辞儀をされる。今までこんなにも他人に感謝されたことがなかったのでとてもいい気持ちになった。何かを見つけた気がする。僕のおかげ……か。いい響きだな。 「顔をあげて、えっと……」 「相川咲です。」顔を上げて言う。咲……か。いい名前だな。 「じゃあ相川さん、もう歩きながらメールをしちゃダメだよ?わかった?」 「絶対にしません! 誓います! ハリセンボン食べます!」 「絶対ね、俺も何度も助けられるわけじゃないから」少し笑いながら言う。ていうかハリセンボン食べるじゃなくて針千本飲むの間違いでは? 「はい」ようやく彼女も笑ってくれた。 少しして医者が来て、傷があと少しで重要な臓器に達していた事や、彼女がすぐ救急車を呼んだおかげで一秒も無駄にせず治療を施せた事、血はたまたますぐに用意できるものがあり、輸血がすぐ行えていろんな意味で幸運だった事を聞かされた。どうやら医療費は彼女の家族が出してくれるようだった。 その後警察が来ていろいろ聞かれた。覚えていることは全て話したし、その他の目撃証言があるらしく、捕まるのはすぐだろうとの事だ。連続通り魔とは方法が違ったり、エリアも違ったりと違いがいっぱいあるようで(あまりニュースを見ていなかったからよく知らなかった)、同一犯ではなく模倣犯であろう、と警察も考えているようだ。 警察が帰ってからも相川さんと少し話した。簡単な自己紹介や(僕はやっていないが)部活、最近はまっていることなどいろんな話をした。そして忘れた頃に何回も謝られたり感謝の言葉を言われたりした。そして、 「では私は行きますね」おもむろに彼女は立ち上がった。 「そうかぁ、もうちょっと喋りたかったなぁ」 「じゃあメアド交換しましょう。それなら喋れるから」と携帯を取り出した。 「いいの? じゃ……」と言いかけて、思い出した。そういえば家だったな、携帯。 「携帯は家にあるからここに書いておいてくれるかな」近くにあったメモ用紙のようなものを指す。 「……これでいいですね。本当にありがとうございました」また深くお辞儀をする。お辞儀ってすごい。気持ちがすごく伝わってくる。 「帰り道気を付けてね」 「はい。お見舞いにまた来ますね」と笑顔で出て行った。 「うん、またね」 彼女が出ていった。一人になる。いつもならまたあの僕が現れるのだが、そんなことはなかった。というか、そんな僕はもういなくなっていた。 そんな事よりさっきの顔と言葉が頭から離れなかった。惚れたわけではない。さっきの心から僕に(自分でいうのもなんだが)感謝していた顔。そして……“ありがとう”。 そうして何かを掴みそうなところで、外から声が聞こえた。 「ここか? ここだな。」この声は…… 「高橋さんよー、桜城様がお見舞いに来てやったぜ」……桜城だ。 「すいません、あいにく友達にそんな人はいないのですが、どちら様でしょうか?」冗談で返す。 「おいおい薄情だな、ってもしかして記憶喪失か? そうなのか? そうなんだな!」心配しているんだか、ふざけてんだか。 「病院で大声出すんじゃねーよ、腹刺されて記憶失う奴が何処にいんだよ、ばーか」ここは病院なのでここらへんで切っておく。 「覚えてんじゃねーかよ、それにしてもお前が命懸けで人助けとはねぇ? あれか地震雷火事親父か?」それ絶対意味違うだろ。いうならせめて“地震の前触れか?”だろうが。まぁ、冗談言って暗い気分にさせないっていう桜城なりの優しさなのかもしれないが、真意の程は分からない。 「何言ってんだお前? 俺は正義の味方タカハシレンジャーのホワイトだぞ?」声を抑え目で冗談を言う。 「ホワイトとかいんのかよ、絶対薄いキャラだろ」 「白だってやるときゃやるんだよ。豆腐ビームで一撃さ!」 「なんだそれ。俺には効果抜群だな」と笑って返す。 そしてその後学校のことやくだらない話をいつもみたいに喋った。しかしコイツはほんと……一緒にいると楽というか。そして五分程喋った後急に、 「とりあえず俺忙しいから帰るな」はい? 桜城さん? まだ五分しか? 来たのはありがたいけど……え? 「もう帰るのかよ。お前は台風か?」 「俺は特急列車だぜー。次は終点俺の家ぇー、俺の家ぇー」何を言っているんだか。 「何言ってんだお前、とうとう頭のねじ外れたか?」 「将来は新幹線の運転手になったるわー」そうしてしゅぽしゅぽと言いながら歩き回った。……それ新幹線じゃないし。それにしても将来……か。 「お前が運転手の新幹線には乗りたくないな。てか小学生かよ」と皮肉を込めて言う。 「そゆことでー」気にせず行ってしまった。でもこんな短い間だったけど元気にしてくれる桜城はいい奴だ、と今更“親友”の良さに気付く。 そう言えばあいつが俺に声かけてきたんだっけ。ふと入学式の日を思い出す。僕は中学のようにならないように“オモシロキャラ”で通そうと思っていたのはいいが、元はそんなキャラでもないので何をすればいいのかわからなく、そんな時声をかけてきたのがあいつだ。 入学式が終わりみんなでしゃべる時間があったとき突然、 “俺は夢の世界からやってきた道化師だ”と言ってきた。何を言ってるんだろうと思ったがチャンスだと思い、 “俺もだ……もしかして向かいの家のやつか?”と返した。とっさに浮かんだことを言っただけだが、 “そうだったな! 名前は確か……”乗ってきた。 “高橋だ” “そうだそうだ! 俺は桜城だ。見たことがあると思ったら向かいだったか!” “そうだ!……”と何を言えばいいのか詰まってしまったが、 “……ふふっ。お前とは気が合いそうだ。これからもよろしくな”と言ってくれた。 これが初めての会話だ。今考えてみると初対面でこんな事を言ってくる桜城は相当変わってる、と言うか狂ってる。でも僕が戸惑っていることにでも気付いたのだろうか、皆にも言っているのだろうか。まぁどちらにしろ、このおかげでどうにでもなれって開き直って、どうにでもなれ精神で今に至っているのは間違え無いのだが。 「いつもありがと、な」もう姿がない“親友”に言った。 (3) その後、毎日のように桜城と相川さんが交代で(たまたまそういう周期になったようだ。桜城に変な噂をされないから幸運だろう)お見舞いに来てくれた。その間に、うちの学校は男女問わずサッカーなどのスポーツに秀でている人をスポーツ特待生として迎えているのだが、相川さんもそのスポーツ特待生であることと、今年の4月から同じ学校になることを知った。その事を聞いた僕はなんだかとても申し訳ない気持ちになった。そして昔の自分をひどく軽蔑した。こんなにも自分の夢に向かって毎日頑張っている人がいるのにもかかわらず、僕は何もせずただ“いい事”を待っていただけだった。こう思うことができたのも相川さんのおかげだ。彼女は会うたびありがとうと言うのだが、本当に言うべきなのは俺の方なのに……まだ一度も言ったことがない。 若いからなのか順調に回復し、終業式には出られそうだ。結局お見舞いに来たのは相川さんと、桜城を始めとしたクラスメイトだけだった。叔父は連絡すらよこさなかった。僕がこんなことになったことを知っているのかどうかもわからない。だけれどまったく嫌な気持ちにはならなかった。一人じゃない。それだけで十分だった。今僕の心は言葉にできない充実感で満たされている。 一人じゃ、ない。 何週間ぶりの登校だろう、数える気が起きない。輸血が早かったとはいえ最低限だったので血の量が生活に支障を及ぼさない量になるまでが長かった。長らく運動をしてなかった故に筋力が落ちていて坂は走っては登れなかった。でも心の中ではスキップしていた。こんな気持ちのいい登校は初めてだ。クラスのみんなが寄せ書きをしてくれた、僕の事を考えて。僕の心配をしてくれる人がこんなにもいた。自殺していたらみんなを傷つけていたところだった。でも今僕は、生きている。生きている。 「はぁ、はぁ」やっぱりこんなところに建てる校長はどうかしている。まぁこの場所を決めたのが校長かどうかなんて知らないが。 今日は筋力の事もあり少し早く来た、というか早すぎた。朝の点呼まであと三十分。 「……暇だ」 暇なので、もう気づいたら一年もいるこの学校を見て回ることにした、といっても行く場所は一つだけなのだが。 もう一年経つのか。孤独からの脱出がしたくて、偽の自分を演じる事しか思い浮かばなくて、桜城のおかげで馴染めて、でも本当の自分が埋もれていって、新しい孤独感を感じるようになって、そんな一年だった。 でも最後にとても“いい事”があった。彼女に出会った。彼女に出会ってあの顔を見て何かを感じた。 腹にむずむずする感覚を覚えながら梯子をのぼる。一番高いところに立ってあたりを見渡す。 「ふぅ、着いた。ちょっと疲れたな」 この一年お世話になった屋上に感謝の意を持ちつつ今日も横たわる。というか朝もここの扉開いてんだな。まぁ深くは考えないが。 「一年、か」 この場所が無かったらどうなっていたのだろうか。不意にそんなことを考える。ここに来るのは何故だったのだろう。別に来なくてもよかったとも思える。ここに来たからといって大きく変わったことはなかったはずだ。偽りの日常はいつか日常になり、偽りの自分はいずれ本当の自分になっていくだろう。誰も変化に気付かないで時は流れるだろう。 「そろそろ桜だな」 でも僕はその答えを知っている。自分が無くなるような気がして嫌だったのだ。怖かったのだ。ここに来ないと本当の自分を忘れてしまう、そんな感情があった。結局僕は、僕なのだ。自分を失ったらもう自分ではない。 「少し温かくもなって来たな」 人によって生き甲斐は違う。彼女のようにスポーツに打ち込む者、勉強して自分の好きなものを究める者、芸術で自分を表現する者、いろいろな人がいる。僕はどうしたいのだろうか。 “ありがとう” あの時の顔。何か……すごく、なんというか、表現しにくいが、綺麗だった。温かみを感じた。すごく気持ちよかった。もう一度言われたい。そう感じたし今も感じている。 「卒業、ね。三年とはほとんど交流なかったから全然実感わかないな」 犠牲を払ってでもあの顔が見たい。これが感じた“何か”だ。それほど澄みきった顔だった。そうだ、澄みきっていた。これが正しいかもしれない。 「僕には僕を祝ってくれるような後輩ができるかな……っとそろそろ時間か」と梯子に手をかける 漠然としてて何を最初すればいいのかわからないが目標はできた。一瞬下を見て、でもすぐ教室へ歩き始めた。落ちようなんて気は起きなかった。 終業式から暇な春休みを過ごし、すぐ始業式になった。春休みはあの子とメールしたり、宿題したり、いきなり桜城が来たりとダラダラしていた。やっぱり叔父から連絡はなかった。 そして新クラスの発表だ。……お、桜城と同じとこか。正直言って嬉しい。 「おーう、久しぶりー」噂をすればってやつか? 「おーう、って昨日遊んだばっかだろ」 「そうだったけか? 知らんなー」相変わらずの調子だ。 「そーか、俺は昨日別人と遊んでいたんだな。なら昨日約束した物はお前じゃなくてそいつに渡さきゃな」こちらもいつもの感じで乗る。 「おいおい、そらぁやめてくれ。俺が悪かったよぉー。それよりもってきてくれたのか!」 「まあ、約束だったしな。ほれ」なんか読みたい漫画があったらしい。 「おおおお! 持つべきは親友だな!」教室のニューメンバーがイタイモノを見るような目をしている。クラス変わったっていうのにほんとコイツは。でも、親友か……なんか照れるな。まあ顔には出さんが。これでも演技には慣れてるんでね。 「いきなり大きな声を出すなよ。びっくりするだろ」そんなことを言いつつ、いつも通りのこいつを見てホッ、としている俺がいる。 「すまんすまん、この漫画今、俺の中で期待度ナンバーワンなんだよぉ。お前どう思った?」 「お、おもしろいんじゃね?」実を言うと全然面白くなかった。どこが面白いんだ?って感じ。お試しで買ってみただけだったし。 今後買うことはないだろう。 「おうおう、わかる奴はわかるんだよなぁ。そうだ、今年もよろしくなあ」 「またお前かよぉ。ついてないなぁ」なんて言いながら嬉しいのは秘密だ。 「ひっでぇ。じゃあ俺もそうだしー」 「じゃあってなんだよ。それよりそろそろHRだぞ」 「また先生あいつかぁ、まあいいけど。ほら席座ろうぜ」 「俺が先に言ったんだがな」そうだっけか? と言って席へ座った。 フュー となりを風が通りすぎる。でも冷たくない、春の風だ。 始業式はだらだらとした校長の話をウトウトしながら聞き流して、気づいたら終わっていた。もちろん今いるのはここ、屋上だ。やっぱり落ち着くのだ。 いい天気のせいか何だか眠くなってきた。少し寝ようと思ったその時、 カンッ、カンッ と誰かが昇ってくる音がした。 おいおい、もしかして先生か? まずいぞ。鍵などはなかったとはいえ勝手に入っていることには違いはない。 なんて一人であたふたしていると、 「あ、本当にここにいたんですね! 先輩のクラス行っても居なかったので、桜城先輩? っていう人に聞いたら多分ここだって言われたので来てみました」彼女だった。そう言えば昨日が入学式だったはずだ。 「なんだ、相川さんか。先生かと思ってドキドキしちゃったよ」 「あ、すいません。もしかしてお邪魔でしたか?」 「いやいや、寝ようとしてただけだし。とりあえずここ座ってよ」と隣を指さす。 「では失礼します。それにしてもいい眺めですね」 「教室にいないときは大体ここにいるんだ」 「どうしてここに来るんですか?」 その時、 「相川さん、聞いてほしい話があるんだ」その言葉は無意識に口から出ていた。 このもやもやした気持ちを彼女に話そうと思った。ほかの人には言えないけれど彼女なら言える気がする。その先の答えも…… 「どうしたんですか、改まって」彼女は何のことかわからないような顔をしている。 「俺はね、」 「もしかしていつもの冗談ですか? 俺はスーパーヒーローなんだとか……」そうか、いつもそんなこと言ってたっけ。でも今回は違う。 「いや、僕はね」その瞬間彼女は黙った。いつもとは違うと感じたらしい。 「あの事件の前まで生きる希望がなかった。突然言われても困るだろうけどそうだったんだ。親もいなかったし、親戚には邪魔者扱いされるし。学校でも偽りの自分を演じてたんだ」彼女は急な話に驚いてるようだが、それを言葉には出さなかった。 ごめん、相川さん。でも少しだけ、聞いてくれるだけでいいから。 「でもあの事件があって、運よく助けることが出来て、相川さんに“ありがとう”って言われた。あの時すごく、なんていうか……今までに感じたことのない……喜び、そう喜びを感じたんだ」彼女は黙って話を聞いている。 「こんなことを相川さんに言うのも変かもしれないけどあの顔がまた見てみたいと思ったんだ。将来に希望なんてなかったけど、その時確かに……なんていうか……」ああ、このあとだ。僕は何がしたいんだ。 「えっと……」 「いいんじゃないですか」不意に口を開いた。 「え?」 「つまり人に感謝されるようなことがしたいっていうことでしょう? そういう職業に就きたいっていうことでしょう?」 「そこまでじゃないけど、そういうことかな」そうだ。そういうことか。 「深く考えなくていいと思いますよ。自分のやりたいことは自分が一番わかってるものですから」そうだ。自分は自分が一番知っている。 「そうだね、ありがとう。話聞いてくれて。あと……今までも」ようやく言えた。 「どういたしまして。でもお世話になってるのは私も同じですよ。いつもありがとうございます。そしてこれからも」 「よろしくね」相談してよかった。もやもやが一瞬で吹き飛んだ。 「でも」 「でも?」 「なんか初めて本当の先輩を知った気がします」どういうことだろうか。 「そう?」 「そうですよ。なんかわざと明るくしてたみたい」なんだ、バレてたのか。なんだか笑えるな。 「つまらなかった?」 「そういう意味じゃないですけど、なんか知れてよかったです」 「なんだよ、それ」でもなんとなくわかる気がした。 空を見上げた。となりでも相川さんが空を見ている。無意識に手が伸びていた。そして相川さんも握り返してくれた。 今年度がはじまる。 空はどこまでも続いている。 (4) 男が暗闇を駆け抜けた。何かに取り憑かれたかのように、ただひたすらに走っている。しかし急ぎすぎてか足が噛み合わず、彼が思っているほど速度が出ていない。 とうとう男は足がつんのめって転んだ。 カツン、カツン その後ろから忍び寄る影。少女に見える。が、男はその少女に怯えていた。 少女の手にはナイフが握られていた。 「こっちに来るなあ、来るな、来るなあああ」 しかし少女は何も聞こえなかったかのように歩みを進める。そしてナイフを突き出して言い放った―― 「死ね」 「うわあああああああ」情けない声が図書館に響き渡った。 「ちょ、何そんな大きい声出してんのよ、桜城。外出るわよ」予想外の声に驚いたのか、慌てた彼女に手を引かれて外に出た。 図書館の自動ドアを抜けた瞬間にびゅー、と生温かい風が体を包んだ。 「ってお前が悪いんだろ。あんなの読んでる最中に耳元で、さらにナイスタイミングな時に『死ね』って言うから」 「そもそも何であれ読んでるのよ。私ちゃんとカバンに入れといたわよ。勝手に読んでるのが悪いと思うんだけど」とこっちを睨んでくる。たしかにそうだ。ちらっと二つ折にしたプリントが見えたから興味本位で読んでしまったのは確かだ。 「あー、そんなことよりさアイス食わない?」 「そんなことって……いいの?」 「いいよいいよ、おごるよ、あはは、はは」こいつは甘いものとかが好きだからとりえずこういっとけば何とかなる。……だけどお金あったっけか? 「あっと、えーっと、お金無い……かも」 「は? 一回おごるって言ってくれたのにおごらないと食の神から天罰おとされるわよ」 「食の神って、食の悪魔のことだろ……」 「だれのこといってるの?」 冷めた笑顔がこわい……無言の威圧とはこのことか。 結局ポケットの中にたまたま入っていたお金で買わされてしまった。 「でさ」ペロペロとアイスを舐めながら、彼女は言った。 「なに?」その前になぜ俺はアイスがないのだ。 「あれ、どう思う?」 「ああ、あれお前が書いたんじゃなかったの? 誰が書いたの?」 「えーっと、いいからどう思う?」 なんか様子が変だな、と思ったが思ったことをいうことにした。 「なんていうかな。なにか伝えたいんだろうけど、よく分からなかったわ」 「……」どこか一瞬さびしげな顔になった気がした。 「ん? どうした?」 「うんん、なんでもない」気のせいだったのかいつもの顔に戻る。 「そうか、でさ昨日さ……」 そう。俺は気づかなかったのだ。何を伝えたいかを……。 ガシャン 皿が落ちて割れる音がする。いや、正確に言うと落ちたのではなく、投げた皿が割れた音だ。机の上に置いてあった食器を全て床に落とす。もちろんその上に盛られていた料理も、床にばらまかれた。 「何をやってるんだお前は!」この声はあの憎い父の声だ。 「止めてえええ!」この情けない叫びは母のものだ。 うるさい。だまれ。おまえらに何がわかる。私の何を知っている。 私はそこにあった植木を乱暴に倒した。 消えろ。消えろ。消えろ! 朝。クラス内はいつも騒がしい。そう、吐き気がするぐらいに。それにどこか息をしにくい。この空間にいる事だけで窒息死しそうだ。いや圧死かもしれない。この空気につぶされて……逃げたい。帰りたい。でも帰る場所は? そんなの……ない。 その時彼が教室に入ってきた。桜城だ。入ってきた瞬間、さっきの押しつぶされた空気が散って行った。彼はほかの人とは違う。一緒にいても苦しくない。唯一の居場所……そういっても過言ではない気がする。でもそう思われてると知ったら彼も迷惑だろうな……私なんかに…… 彼はクラスの男子と楽しそうに喋っていた。彼はクラスの人気者。それに比べ私は一人座って、誰とも話さずに、ただ彼を見つめていた。私はクラスのいらないもの。一緒にいていい二人ではない。でも…… 「よお、神津。おはよー」でも彼は私に声をかけてくれる。 「おはよう、この前はアイスありがと」 「ん、今度からは買うことにならないように努力するわ」と笑って言う。 「えー買ってくれてもいいじゃん」 「貯金がなくなるだろうが。ああそうだ。前さ――」 彼と話してると、ここが教室だということを忘れられる。心で思ってることを口に出せる。楽しい。でも…… 言葉に言い表せない、どこか矛盾したような感情に、私は拘束されていた。なんで私はいつもこうなんだろう。 今入ってきたニュースです。また通り魔事件が発生しました。しかし今まで全く目撃情報がなかった犯人について、今回は目撃情報がありました。犯人は男ではない可能性が出てきました。目撃者によると犯人が逃げる際、顔を隠すために着用していたと思われる覆面の隙間から女性のような長い髪が出ていたのを見たとのことです。 「あの子はどうしてあんな子に育ったのでしょうか」 「姉はあんなに優秀だというのにあいつときたら……」 「教育は間違ってなかったはずよ、姉は優秀なんだから。あの子が悪いんだわ」 「そうだ、お前は悪くないよ。あいつがいけないんだ……一家の恥だ」 夜も深くなってきた頃、私は家ではなく人気のない道に一人で立っていた。いや、全く人気がないわけではない。 目の前に一人だけ人がいる なぜか私は笑っていた。
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せっかく購入したフィギュアだけどその辺に置いておいたら埃被ってしまいそう、 倒して(落して)しまいそう、綺麗に飾りたい…etc ケースを買う意味は人によってそれぞれ。 ケースを買わずに本棚に一緒に飾る人、机の脇に置いてみる人など フィギュアを持っていてもケースを購入しない人も多くいるので自分の経済能力、 スペースなど各個人の事情を踏まえた上で購入するか否か決定するといい 考えて浮かんだケースを持つことの長所・短所を以下にまとめたので参考までに 【ケースを持つことのメリット】 お店のように綺麗に飾ることが出来る 汚れや劣化などからフィギュアを守ることが出来る 【ケースを持つことのデメリット】 お金がかかる スペースをかなり取ってしまう 周囲のインテリアや家具との同調を重視した場合、合わせるのが難しい
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意味探し ~最後に、私の生きた意味~ あなたは、どんな物が好きなの? あなたは、どこから来たの? あなたは、どんな名前なの? あなたは、どんなふうに私を見てるの? あなたは、どんな顔で、笑うの──・・・? 私はまだ、なぁんにもあなたの事を知らないのに。 それなのに・・・もぅ、お別れなの・・・? 「───っ!!」 あなたは、頭をかかえてうずくまった。 私は、「大丈夫?」って聞こうとした。 だけど、私より先に女の子が「大丈夫?」って言って、かけよった。 「大丈夫?記憶が戻ったのね。 じゃぁ、私の事も全て思い出したよね。ほら、家に帰ろう?」 あなたは、その女の子にうながされて立ち上がった。 そして、家路につこうとする前に──・・・私を振り返ってくれた。 私は、あなたを笑って見送った。 けど・・・心は笑ってなかったよ──・・・ 私の生きた意味・・・ 私は、あなたの生きる意味を探せなかった。 私は、私に生きる意味をくれたあなたの役に立てなかった。 私は・・・役立たずな精霊。 私が生きた意味なんて──・・・ 「ごめん、なさい・・──」 最後に、頬を一滴、しずくがたれた。
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【意味が分からない】 DJの常套句。 書き込み内容が理解できない。というよりは 書き込み内容に納得がいかない!甚だ不満だ! という場合に用いられる。 かと言って内容の説明や謝罪を求められているわけではないので その後に解説や言い訳のレスを書くとDJ、他のリスナー両方から 空気嫁!という扱いを受けるので注意が必要。 極稀に内容はないのだがDJのツボに入ってしまったというレスに対して 独特の引き笑いに乗せて賛辞の言葉となることもある。 なお、DJの側近たちは「ひみがわからない」と発音する。 発音の由来については諸説あるが、ジングル職人が有する「あややボイスライブラリー」に 「ひみがわからない」 としてこの台詞が登録されているからというのが有力。
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…彼は死… …彼は滅び… …彼は終焉… …彼の者の名は「X(イクス)」… …存在を否定された、世界に終焉をもたらす者… ここは世界の中心の黄土にある理想郷と言われる国「サナドゥ」。 人々は日々の幸せを分かち合いながら生活している。 その一方で、理想郷の幸せにありつこうとする周辺国との争いも絶えなかった。 …しかし、人々の理想郷とされる一方で、この国には不穏な伝説が存在する。 『月が紅に染まりし時 死の宣告者、大地に降り立つべし 全ての命あるもの導きて、終焉を告げるであろう』 この伝説は「ダブルクロス」と呼ばれ、終焉を恐れた人々は口にしようとはしなかった。 だが、人々の望むように歴史は動かない。 近年、紅き月が観測されるようになり、人々は言い知れぬ不安を抱いている。 そんな中で、ある氷山の洞窟の中にある氷の中で成長する子供が発見された。 政府はこの子供が「死の宣告者」であろうと判断し、君たちは「世界の終焉を食い止めるために彼の者の殺害」を依頼される。 シナリオ名:終焉をもたらす者と抗う者 …裏切ったのは、世界か、それとも、人の子か… 名前 コメント すべてのコメントを見る
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不老不死研究クラブが、不老不死に至るための重要な階段のひとつと見なしているもの。 文字通り、苦痛を意味のないものとすること。 苦痛を消したり感じなくするのとはまったく違う。 精神が苦痛を情報として取得はするが、それをストレスと認識しなくすることが主眼である。 凄惨な拷問や無麻酔での解体手術を受けるなどしても平気になり、怒り、悲しみ、屈辱、寂しさ、退屈、不安、恐怖などといったネガティブな感情をゼロにできる。 俗に不老不死の恐怖として語られる「永遠の孤独」、「際限のない肉体へのダメージ」、「退屈による心の磨耗」などの精神的問題に対するアンサー。苦痛の無意味化を実現した者の精神は永劫に無敵であり、いかなる方法をもってしても不幸に至らせることはできない。 苦痛の無意味化を実現できたかどうか確かめるために、不老不死研究クラブのみんながやってみた実験 ◎コーギームーン・アナビスを無麻酔で解体 とりあえずみんなでいろんな刃物を使ってバラバラにしてみた。 全部の関節のところで切り分けてみたり、内臓を全部取り出して並べてみたり、歯を一本ずつ折ってみたり、脳を取り出して右脳と左脳を3m離してみたりした。 そしてその状態で10時間ほど放置。 元通りの姿に戻したアナビスの感想は、「休憩中にみんなが食ってるおにぎり美味しそう」だった。 ◎コーギームーン・アナビスを簀巻きにして海にドボン そのまんま。手足を拘束して動けなくして、重りをつけて海に投げ込んだ。 そしてそのまま放置。……だけでなく、アナビスに「ビヨンド・ザ・タイムスイッチ」を持たせて、それを水中で連打するように提案。 一度押すと2万年の時間を体験できるこのスイッチの力で、海の底のなんか暗くて狭いとこで、ひとりきりの長い長い時間を過ごしていただく。 引き上げられたアナビスが言うには、「溺死寸前の苦しさを明確に認識しつつも、それがまったく嫌じゃなかった。スイッチ効果で2000万年ほどその状態でいたけど問題なし」とのこと。